クロス取引(優待クロス、つなぎ売り)をする前に決めたいのは、「この銘柄の優待は、貸株料や逆日歩を払っても手元に残るのか」です。必要な入力は株価、株数、優待の価値、使う信用区分の貸株料率、そして受渡日ベースの日数です。
この記事では、貸株料と逆日歩の日数の数え方が1日ずれる点を公式の説明で確認し、赤字にならない逆日歩の上限と、短期と無期限の料率で同じ貸株料になる日数を計算します。どの銘柄が得かや、在庫を確保できるかは判定しません。
数字はすべて仮の例で、料率は証券会社や時期によって変わります。注文前に、使う証券会社の料率表と取引ルールを確認してください。
優待クロスのコストと損益分岐
株価、株数、優待の価値、貸株料率と日数を入れると、貸株料と逆日歩を引いた差額、逆日歩がいくらまでなら赤字にならないかを計算します。
貸株料は約定代金×料率×日数÷365で、円未満を切り捨てた概算です。日数は貸株料が両端入れ、逆日歩が片端入れです。実際の金額は証券会社の取引報告書で確認してください。
このツールはブラウザ内だけで計算し、入力内容を送信・保存しません。金額の単位は円(JPY)です。
「例を入れる」は仮の数値を入力します。現在の金利や料率、おすすめではありません。
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クロス取引のコストは、どの項目を足せばよいですか
クロス取引は、同じ銘柄を現物で買い、同じ株数を信用取引で売ることで、株価の上下による損益をほぼ打ち消す方法です。そのかわり、信用売りの側に借りた株のレンタル料である貸株料がかかります。
楽天証券の料率表では、貸株料は制度信用取引が年1.10%、一般信用取引の無期限が年1.10%、短期が年3.90%です。同じページで、品貸料(逆日歩)は売方が買方に支払う費用で、制度信用取引では証券金融会社が市場の状況に応じて決め、一般信用取引では発生しない扱いになっています。
SBI証券のヘルプでは、貸株料は「新規建約定金額×貸株料率÷100×日数÷365」で計算すると説明しています。新規建から1か月ごとの応当日を過ぎると管理費がかかることもあるため、建てる日を早めるときは手数料欄に足して考えます。
| 項目 | かかる条件と確認先 |
|---|---|
| 貸株料 | 信用売りの建玉にかかります。料率は証券会社の料率表で確認します。 |
| 売買手数料 | 手数料コースによって0円の場合があります。現物買い、信用売り、現渡しを分けて確認します。 |
| 逆日歩(品貸料) | 制度信用の売建てで株不足が起きたときに発生します。注文時には金額が決まっていません。 |
| 管理費 | 建玉が1か月ごとの応当日を過ぎるとかかる場合があります。 |
貸株料と逆日歩の日数は、なぜ1日ずれるのですか
SMBC日興証券のよくあるご質問では、金利と貸株料の日数を「新規建の受渡日」から「建玉返済の受渡日」まで、非営業日を含めて数えると説明しています。これを両端入れといいます。受渡日は約定日の2営業日後です。
一方、逆日歩の日数は「新規建玉の受渡日」から「建玉返済の受渡日の前日」までで、片端入れです。同社の例では、水曜日に新規建てして木曜日に返済すると、貸株料は金曜日から月曜日までの4日分、逆日歩は金曜日から日曜日までの3日分になります。
計算機の「貸株料の日数」には両端入れの日数を入れてください。逆日歩はSBI証券の説明どおり、新規建受渡日から決済受渡日の前日までの品貸料の累計に建数を掛けて計算されるため、計算機には1株あたりの累計額を入れます。
週末や連休をはさむと、約定日では1日しか持っていないつもりでも日数が増えます。日本証券金融の説明でも、借りた株の返済日が休日で繰り延べられると、品貸日数が増えると書かれています。
仮の例1:一般信用(短期)で優待3,000円分をクロスすると、いくら残りますか
仮の例として、株価2,000円の銘柄を100株、一般信用の短期(年3.90%)で売り建てます。貸株料の日数は両端入れで4日、手数料は0円、優待は自分が使う前提で3,000円と見積もります。
約定代金は2,000円×100株=200,000円です。貸株料は200,000円×3.90%×4日÷365=85.47…円で、円未満を切り捨てると85円です。一般信用なので逆日歩は0円です。
優待の価値との差額は3,000円−85円=2,915円です。もし制度信用で同じ取引をした場合、逆日歩の1株あたり累計が(3,000円−85円)÷100株=29.15円を超えると、優待の価値を上回る計算になります。
確認したいのは、優待の金額が本当に自分にとっての価値かどうかです。使わない優待券や、売るつもりの品物を額面のまま入れると、差額を大きく見積もりすぎます。
短期と無期限では、何日まで無期限のほうが安いですか
同じ銘柄で無期限の在庫が早めに取れる場合、料率は低くても保有日数が長くなります。比べ方は、短期の料率×短期の日数を、無期限の料率で割るだけです。
仮の例1の4日分を年1.10%で置き換えると、4日×3.90÷1.10=14.18…日です。計算機では小数第1位で切り捨てて14.1日と表示します。実際に無期限で14日持つと、200,000円×1.10%×14日÷365=84.38…円で84円となり、短期4日分の85円を下回ります。15日なら90.41…円で90円となり、短期より高くなります。
仮の例2として、株価980.5円の銘柄を300株、短期の年3.90%で12日持ち、手数料などが220円かかる場合も見てみます。約定代金は294,150円で、貸株料は294,150円×3.90%×12日÷365=377.15…円、切り捨てて377円です。
コスト合計は377円+220円=597円で、優待1,000円との差額は403円です。同じ12日分の貸株料は、年1.10%なら12日×3.90÷1.10=42.54…日分に相当します。無期限で建てる場合、両端入れの日数が42日以内なら、貸株料は短期12日分の377円より安くなる計算です(42日で372円、43日で381円)。
ただし、無期限で長く持つほど管理費の対象になる時期に近づき、現物を買う資金も長く拘束されます。料率だけでなく、建てておく期間の資金の使い道も確認してください。
仮の例3:制度信用で逆日歩がついたら、どこで赤字になりますか
仮の例として、株価1,500円の銘柄を200株、制度信用(貸株料は年1.10%)で売り建て、両端入れで4日持つとします。優待の価値は2,000円、手数料は0円、保有期間中の逆日歩の累計は1株5円とします。
約定代金は300,000円です。貸株料は300,000円×1.10%×4日÷365=36.16…円で36円、逆日歩は5円×200株=1,000円です。コスト合計は1,036円、優待との差額は2,000円−1,036円=964円です。
赤字にならない逆日歩の上限は、(2,000円−36円)÷200株=9.82円です。逆日歩の1株累計が9.82円を超えると、この例では優待の価値よりコストが大きくなります。
逆日歩は注文の時点では決まりません。日本証券金融の説明では、品貸料率(逆日歩)は品貸料に品貸日数を掛けたもので、配当などの権利付銘柄は権利落日の前営業日に最高料率の4倍が適用されると示されています。
同じページの例では、貸借値段3,000円、売買単位100株の銘柄の通常時の最高料率は6.00円です。4倍なら24.00円、品貸日数が3日なら計算上は1株72円、100株で7,200円まで上がり得ます。上限まで上がるとは限りませんが、優待が数千円の銘柄では大きな差になります。
クロス取引が合わない場合は、どんなときですか
- 継続保有期間が優待の条件になっている銘柄では、権利日の前後だけ持っても条件を満たさないことがあります。
- 一般信用の在庫が取れず、制度信用しか使えないのに、上の上限額に対して優待の価値に余裕がない場合は向きません。
- 配当を受け取ること自体が目的なら、クロス取引ではなく現物で持つ場合の考え方になります。売建て側の配当の扱いは証券会社の説明で確認してください。配当から必要資金を考える場合は配当金で月5万円に必要な資金の記事のほうが近い内容です。
- 信用取引口座をまだ開いていない場合や、建玉の管理に時間を割けない場合も、優待の金額だけでは判断しにくくなります。
現渡しの時期を間違えると、権利が取れなかったり、日数が増えてコストが上がったりします。注文の手順と締め切り時刻は、使う証券会社のルールで確認してください。
計算機の計算方法と端数の扱い
貸株料は、約定代金×貸株料率×両端入れの日数÷365で計算し、円未満を切り捨てています。証券会社によって端数の処理や計上方法が異なる場合があり、数円の差が出ることがあります。
逆日歩の支払額は、入力した1株あたり累計×株数で、円未満を切り捨てています。赤字にならない逆日歩の上限は、優待の価値から貸株料と手数料などを引いた金額を株数で割り、小数第2位で切り捨てています。同じ貸株料になる日数は、日数×料率÷比べる料率で、小数第1位で切り捨てています。
決める前のチェックリスト
- 使う信用区分(制度、一般の短期、無期限)の貸株料率を料率表で確認しましたか。
- 貸株料は両端入れ、逆日歩は片端入れで、受渡日から日数を数えましたか。
- 優待の価値を、自分が実際に使う金額で見積もりましたか。
- 制度信用なら、赤字にならない逆日歩の上限を計算し、最高料率の倍率適用と比べましたか。
- 継続保有の条件、現渡しの時刻、管理費がかかる時期を確認しましたか。
参考にした公式情報
- 楽天証券「信用取引 手数料/金利/貸株料」
- SBI証券 HELP「諸経費」
- SBI証券「信用取引における逆日歩の計算方法を教えてください。」
- SMBC日興証券「信用取引の金利・貸株料・逆日歩(品貸料)の日数計算について教えてください。」
- 日本証券金融「品貸入札、逆日歩、最高料率、応札ランク」
確認日:2026年10月6日。料率と取引ルールは変更されることがあります。
この文章はAIの支援で作成した教育目的のガイドです。日本の金融・法律専門家による審査は受けていません。価格、契約条件、制度の適用はご自身で確認してください。